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FSXで日本一周をしてみよう ~気長にのんびり行きましょう~

航空身体検査を受けた感想など

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2015年もそろそろ終わりますが、皆さんにとってどんな1年だったでしょうか。

今年もいろいろな経験をする事ができました。

営業の仕事で地獄を見て、人生初の3ヶ月の完全休養、

地元を出てまさかの再就職などなど思い返すと様々な出来事が思い出されます。

その中でも、まあ二度と経験する事はないんじゃないかと思う経験を一つしました。

今日はその事について書いてみようと思います。

かなりマニアックな話になる予感がしてますが・・・

パイロットに憧れて

前職を辞めようと決意していたある日、昔諦めていた夢をもう一度追いかけてみるかな~

なんて、30歳からパイロットを目指す為にはどんな事をしないといけないか

という事をいろいろとネットで調べたりしてました。

元々、飛行機オタクだったので見当はついてましたが、やっぱり答えはこれでした。

『健康あってのパイロット』

パイロットは通常の会社員が受ける健康診断とは異なる厳しい検査を受けます。

パイロットを目指す上で、この航空身体検査に受からなければ

いくらセンスがあっても空を飛べません。

ということは・・・

とりあえず受けるしかないっしょという事で、人生初の航空身体検査に臨む事になりました。

意外と少ない検査機関

当時高知に住んでいた私は、真っ先に最寄りの検査可能な病院を調べました。

すると、お隣香川県の病院でやっていると分かりすぐさま予約の電話を入れました。

その病院では航空身体検査は毎週木曜日にやっている様で、

最短で2週間後の木曜日が空いていたので速攻で予約を入れました。

費用は一律¥30,860との事でした。(高けぇ~!)

調べてみると全国90余りの病院で航空身体検査を行っているらしいです。

意外と少ないですよね。

一般財団法人 航空医学研究センターによる)

ただし、検査機関により脳波検査や一部の眼科検査などを

外部に委託している事があり、別料金となる場合もあるみたいなので

事前にその辺りはきちんと聞いておいた方がよさそうですね。

いよいよ検査当日

2時間程車を運転して、香川県の病院へ向かいました。

途中高速道路のPAで、耳かきを買って耳の穴をかっぽじってから臨みました(笑)

以下が簡単な検査の流れになります。(あくまでこの病院の)

・受付

・事前検査(問診、体重測定、血圧測定、心音検査、先生の指を目で追う)

 この時に遠近感の有無を確認する検査をしました。

 3本の縦の線があり、その真ん中の線が前後(奥と手前)に動きます。

 左右の線と同じ位置(横一線)になった瞬間に合図をするという内容でした。

 深視力測定というみたいですが、You Tubeに動画がありましたので貼っておきます。

www.youtube.com

 正直、緊張してましたよ。

 いきなりそんな検査するなんて聞いてないし、これで落ちるかもって思うと緊張しますよね。

 ちなみに、動画のような映像ではなくめちゃくちゃアナログの装置を使って

 先生がくるくるとハンドルを回して真ん中の棒を動かしてました。

・検尿

・採血(3本)

・心電図検査

・胸部レントゲン

・視力検査(私は眼鏡をかけているので、裸眼と矯正共に)

 寄り目をする検査もありました。(何の為かは不明)

 先生がペンを持っていて、顔へゆっくりと近づけてきます。

 それをがんばって目で追っていくという検査。

 正直、人生最大級の寄り目だったと思います。

・色覚検査

・視野検査

 これはよくテレビとかでも見るかもしれませんが、半球になったスクリーンに向かい、

 上下左右から中心に向かって動いてくる光の点が見えた時点でスイッチを押すといった感じです。

 初めは大きな光の点なのですが、徐々に小さくなっていって最終的には針の穴程のかなり

 小さな点になります。

 目の玉を動かしちゃダメって言われてたので、まっすぐ前を見てないといけません。

 これは両目で10分くらいかかったんじゃないかと思います。

・眼科医による問診、眼球の検査

・聴覚検査

 これマジ落ちたと思った検査でした。

 小学校とかの普通の聴力検査のレベルじゃないです。

 通常は2種類の音(高音と低音)を左右の耳で2回ずつくらい鳴らす程度だと思いますが、

 今回はなんと4種類の音で5段階の検査でした。

 高音の音がかなり聞き難い音でした。(モスキート音に近いのかも)

 右耳はあまり聞こえてなかったみたいで、先生にいろいろと聞かれてしまう始末。

 うわ~これはダメかも~と思わざるを得ない状況でした。

・鼻の中、喉の状態確認

・脳波検査

 ここで引っかかるとやっかいです。

 いわゆる意識障害てんかんなどの兆候が無いかどうかの検査。

 シールドルームという、電気的に隔離された部屋でベッドに横になって行われます。

 頭にはいくつもの電極を付け、脳波を常時監視されます。

 先生の指示の通りに目を閉じたり、開けたり深呼吸をしたりします。

 目の前にはカメラのストロボの様なライトが設置されており、

 時折すさまじい勢いで、フラッシュが始まります。

 検査は約30分程かかりました。

・結果の説明

以上の様な流れでした。

当日は8時半頃から始まり、途中1時間半くらい休憩をはさんで15時には終了しました。

気になる結果は・・・

合格頂きました!

ただし、その後パイロットへの道を歩む事はしませんでした。

まあいろいろありますよね~

ただ、自分の体を少し違った目線から解析する事が出来て良い経験になりました。

若かった時より徐々に太ってきている今日この頃、

やはり健康第一で日々生活しないとダメだなってつくづく考えさせられます。

毎日の晩酌は止められないけどね☆